前回の考察記事に引き続き、MPOのラストからFOXHOUNDそしてアウターヘヴンについての考察をしていこうと思います。
どのようにしてビッグボスはFOXHOUNDの司令官になったのか。
前回の考察と被る部分も多いですが、そのあたりをもう少し掘り下げてみようと思います。
ラストシーンのおさらい
ラストの受話器を持つ男のシーンをもう一度確認していきます。
前回少し触れた部分ですが、このシーンから気になる点を3つほど
・左手に握っている物はなにか
・電話機の横にある書類の意味はなにか
・この男は誰なのか
この点についての考察をしていこうかと思います。
それぞれを軽く考察
左手に握っている物はなにか
まず、この男は誰なのかという部分については最後の3つ目にするとして先に他を考えていきます。
左手に意味深に握る物はなにかという点です。
前回に引き続きの内容ではありますが、MPOのムービー内でこのサイズの重要な物というと一つ思いつくのは
「ビッグボスがジーンから受け取った資金や人材などのデータ」
です。
ジーンの遺産とでも呼びましょうか。
ジーンを倒したビッグボスが受け取ったデータ媒体がちょうど手の平に収まる大きさで描かれています。
ラストシーンと見比べてみるとサイズ感はかなり近いかなと思います。
逆に言うとそれ以外で該当するような物は思いつかないかなと…。
ジーンの話し方から考えると、この装備や資金は「これを使えば今すぐにでも」アウターヘヴンの様な物を作れるような印象を受けますね。
ただ、装備 人材 資金。この3つにかなりの余裕があると考えて
あと足りないのは「場所」でしょうか。
足りないというのはジーンにとってではなく、このジーンの遺産には場所が含まれていないという意味です。
ビッグボスがこの遺産を使って何かをする為には、場所が必要ということになりますね。
電話機の横にある書類の意味はなにか
FOXHOUNDのロゴが印刷された書類。
これはFOXHOUNDはこういう部隊ですというような事が書かれているんですかね。
もしくは部隊の司令官の任命書(何ていうか分かりませんが)の様な物なのでしょうか。
どちらにせよ、この書類が意味している物は「この男がFOXHOUNDに関係している。もしくは指揮を取る。」という事かと思います。
この男は誰なのか
プレイしていた当時は深く考えず、「漠然とスネークかな」と思っていました。
ただ、この男がスネーク以外の人物。
例えばキャンベルだと考えると物語のラストが違う物として見ることができそうです。
僕も今になってプレイし直した時にこのシーンを見て、
自然とキャンベルとして見ている自分がいました。
勉強不足だったら申し訳ないのですが、ラストのこの人物が誰なのかについては明言されていないかと思います。
アシュレイ・ウッド氏のイラストは独特のタッチでシーンによってもキャラクターの顔が変わったりしますので、この絵だと僕にはスネークにもキャンベルにも見えちゃうんですよね。
ここではスネークとキャンベル両方の線で記事を進めていこうと思います。
2つの説で考察
この男が左手に握っている物、そして部隊ロゴの入った書類。
これらを踏まえてスネーク説とキャンベル説でラストシーンから後のストーリーを考察してみようと思います。
スネーク説
まずはスネークであるという説。
プレイされた皆さんはどちらに感じた方が多いんでしょうか?
僕はずっとスネークだと思っていました。
受話器を持っている事からラストシーンのキャンベルとの会話後のシーンだと考えられますよね。
電話は会話の内容からしてキャンベルからかかってきています。
スネークは少し驚いたような嬉しいような声で「怪我はもういいのか?」と返事をしています。
この事からキャンベルの電話は突然きたような印象を受けます。
そうするとベッドの上でジーンの遺産と受話器を握っている描写と合わない気がします。
突然電話がかかってきたタイミングでたまたま電話の横に書類があり、たまたまジーンの遺産を持っていた。というのはあまりないかなと。
そして髪型と髭の感じがなんとなくスネークとは違う印象があるんですよね。
ただ、この絵だけでスネークではないと言い切れない所もあります。
アシュレイ・ウッド氏のイラストのタッチという所もありますし、我々はスネークの顔は親の顔より長く見ています(言い過ぎ)が、バンダナを巻いていないスネークはあまり見たことがないですので…。
眼帯も描いていないように感じるし、スネークが電話を切ったシーンだとしたらベッドに座っているシーンではなく他でもいいわけですし。
こう上げていくとスネーク説は違和感が多くある気がします。
僕の考えがキャンベル説寄りだからかもしれませんがw
ただ、ジーンの遺産を持っているのは自然かなと思います。
この資金を元に新たに部隊を編成。MSFに繋がっていくとすれば納得いきます。
MSFとしてはカズヒラと出会ってから本格的に人数が増えていくので、ドラマCDでカズヒラと出会った頃の部隊はこの資金や人材を使った可能性があるかなと思います。
キャンベル説
スネーク説の違和感に説明がつきやすいのがこのキャンベル説です。
電話は会話内容からキャンベルからかけたものと思われます。
スネークに連絡をしているという事は事件の事について話す事は勿論ですが、
キャンベルが本当に聞きたかった事は
「これからどうするんだ?」
という台詞だと思います。
スネークは事件の首謀者である容疑が晴れ、新たな部隊が生まれ、表彰されました。
また新たな英雄としての功績が生まれたんです。
キャンベルもアメリカに帰ることが叶って、スネークの協力者として称えられているはずです。
キャンベルとしてはスネークとFOXHOUNDの活動をしていきたいと願っているはず。
その事で連絡をしているはずですから、手元に部隊の書類があっても不思議ではありません。
「看護婦に毎日怒られている」という台詞からも、現在も病院にいるという事が分かります。入院中という事であればベッドに腰かけているシーンでも違和感ありません。
前回の記事で「病院にしてはベッド豪華じゃない?」という話をしましたが、
英雄の手助けをした人物ですし、普通の病室に入れるというのは考えにくいですし
それなりの待遇を受けていると思います。
海外の、しかも昔の病院ってどんな感じか分からないですw
一緒に活動を出来ると思っていたのに、スネークは「戦う理由は自分で決める」とFOXHOUNDには関わらないようなセルフで返しました。
最後のキャンベルは少し寂しそうな印象を受けます。
スネークに振られた形になってしまったキャンベルは電話を切った後、茫然としている。
そんなイラストに見えてきます。
ここまでは説明がつきやすいんですが、左手のジーンの遺産についてはどうなのか?という疑問が生まれます。
これがジーンの遺産だと仮定しての話ではありますが、ジーンはスネークにこれを渡しました。
それを何故キャンベルが持っているのか。
スネークとキャンベルは事件後まだ顔を合わせていません。
ということは少なくともスネークからキャンベルに手渡してはいないことになります。
事件の首謀者が持っていた資金や人材ですから、相当扱いには気を付けないといけないと思います。
アメリカにも知られたくはないですよね。
キャンベルがジーンの遺産を持っている事に無理やりでも説明をつけるとしたら、
・何らかの理由で最も信頼できる人物に遺産を送った。(預けた)
・リストにある人材を集めて欲しいと依頼した。
この位しか思い浮かびませんでした。
キャンベルへ送ったとするならば、この書類も遺産とセットで送ってきた可能性がありそうです。
FOXHOUNDの資料と遺産が送られてきたという事は、部隊の運営に使ってくれというメッセージなのでしょうか?
この男はやはり…?(まとめ)
ここまでの考察を書いてきて思ったのは、
やはりこの男はキャンベルなのではないか?
という結論が僕の中で出ました。
イラストで判断するのはどうかな。と書きましたが、こうなるとやっぱり髭の感じなどがキャンベルに似ている気がしてならなくなりますww
キャンベルの画像は左右反転させてます。
スネークが直接送ったのか、誰が書類を送ったのか分かりませんが
手元にFOXHOUNDの資料が届き、それを見てスネークに連絡をとったという可能性もあるのかなと。
「これはスネークと一緒に部隊を?」
という期待も含め、連絡をとったようにも考えられる気がします。
MSX版メタルギアでFOXHOUNDが存在しているのは確定事項ですから、この時にFOXHOUNDが生まれていたとしたら
スネークが不在でも部隊は何らかの形で機能していたことになります。
そうするとFOXHOUNDをこの時点でキャンベルが引き継いだというのは
自然な形であり、後にBIGBOSSとなったスネークが総司令官になった時には
その座を譲った(もしくは総司令官の座はスネークの為に空けておいた)とも考えられます。
いかがでしたでしょうか?
最後の数秒のシーンから色々と妄想してみましたw
前回の予告と違う記事になってしまいましたが、先にラストシーンの考察を書いた方が良いかと思い記事にしてみました。
次はキャンベルがFOXHOUNDを引き継ぎだその後を考えてみようと思います。
そこからスネークのFOXHOUND司令官へなった経緯など、話を繋げていこうかと思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました!